金具が目立つというご相談

部分入れ歯を入れてから、笑うときに口元を手で隠すようになった。写真を撮るときに口を閉じるようになった。そうしたご相談をいただくことがあります。

背景にあるのは、残っている歯に引っかける金属のバネです。歯科ではクラスプと呼びます。前歯に近い位置ほど光を反射し、目に留まりやすくなります。

金属のバネが使われる理由

バネは入れ歯を固定するための部品です。残っている歯に引っかけることで、噛んだときのずれを抑えます。金属は薄くしても強度が保てるため、長く用いられてきました。

一方で、位置によっては見えます。前歯の近くに支えとなる歯がある場合、正面から確認できることがあります。

金属を使わない構造

  • ノンクラスプデンチャー:歯ぐきと近い色の樹脂で支える構造
  • テレスコープ義歯:金属部分を被せ物の内側に隠す構造
  • 金属床にバネを見えない位置へ配置する設計

構造によって、支えとなる歯にかかる力の向きが変わります。残っている歯の本数、位置、根の状態によって、選べる範囲は変わります。

診査で確認すること

  • 残っている歯の本数と位置
  • それぞれの歯の動き、根の状態
  • 噛み合わせの高さと当たり方
  • 歯ぐきと粘膜の形
  • 現在お使いの入れ歯の適合

今お使いの入れ歯をお持ちいただければ、その場で構造をご説明します。

治療内容と通院の回数

型取り、噛み合わせの記録、試適、装着という流れになります。構造によって回数は変わり、調整のための通院が続くこともあります。初回の診査で想定される回数をお伝えします。

リスクと注意点

樹脂で支える構造は、金属に比べてたわみが生じます。強く噛む部位では、支える歯への負担の出方が変わります。

装着後に当たる場所が出ることがあります。粘膜の形は年月とともに変わるため、以前は合っていた入れ歯が合わなくなることもあります。

構造によっては、修理や作り直しの方法が限られる場合があります。

費用について

当院は自由診療専門です。費用は構造と使用する材料によって変わります。診査のうえ、金額をお伝えしてからお決めいただきます。

ご相談について

1人の患者さんに1時間以上をとり、院長がすべて担当します。ご相談はLINEから承ります。

銀座・にわ歯科室(東京都中央区銀座4丁目/自由診療専門)